2016年2月17日水曜日

ニューヨークのインド人と肌の色の話


最近仲の良いI君と話をする中でどうしても気になったことがある。

インド系のコメディアンや俳優の話をしていて、その人達の写真を彼に見せると、彼は
まず屈託なく「肌の色」と「出身地」についてコメントする。
ということだ。



例えば
「肌の色がダークだな...。こいつはきっと南部の出身だ」

「タミル(インド南部)出身だって? どうりでダークスキンなはずだ」

など。

ニューヨーク舞台のNetflix限定ドラマ『マスター・オブ・ゼロ』がヒット中のアメリカ人コメディアン、
アジズ・アンサリは親がタミル出身。


そして自分については


「俺は肌の色が明るい。どちらかというとアラブやスパニッシュみたいな見た目をしているが」

と称する。
まあ確かに、彼の外見は中東・ヨーロッパ系に近い整った顔立ちをしているが。


さらに奴は『The Economist』(英国の政治経済雑誌)を購読しているインテリなので、最近辞職した甘利明前経済再生担当相の写真(日焼けした肌に白髪)を見て、



「この男インド人っぽいな」



確かにちょっとインドの首相モディに近いものがあるけど…。

モディ

モディ・・・インド経済を大幅に発展させた立役者で、小さい頃はチャイ売りをしていた貧しい家庭の出身。インド国民に大人気。Twitterのフォロワーは現在1800万人。


話が脱線するけれど、2015年12月に安倍首相がインドの高速鉄道建設に日本の新幹線技術を用いた12億ドルもの大規模な支援を申し出たことから、
モディと安倍さんの間には蜜月の関係がある…。

安倍さんとモディ



さらにモディ、安倍さんの誕生日にはバースデーTweetもしてたそうな
もちろん、モディは安倍さんだけでなく各国の首脳のバースデーやお祝事には、Twitterでメッセージを送る。
とてもマメなのだ。


インド人の出身地と肌の色の関係


www.usfunds.com

話が脱線したが、再び。

なぜI君がそこまでインド人の肌の色について屈託なくコメントするのかというと

インドでは肌の色と出身地、身分は関係しているとされているから。


一般的に、北部に白人のアーリア人種が混じった肌の白い人が多く、南部にはドラヴィダ系の色の濃い人が多いと言われる。(もちろんそうでない人もたくさんいる)

そして、インドにいまだ残る身分制度カースト的にも、上流階級の金持ちの人は色が白く、下層階級の貧しい人達は色が濃いという固定概念があるそう。

インドでは色の白い方が美しいとされている。


インドで大人気のボリウッドスターは、一様に皆肌が白く、外見もヨーロッパ白人のような人が多い。

インドの大御所女優アイシュワリヤー・ラーイ。なんと1973年生まれの42歳。
インド南部のタミル出身で6カ国語を話す才女。


そのため、肌の色が明るく、インド経済の大発展の恩恵を受けて育った、90年代生まれで英語が第一言語、都会育ちのニュージェネレーションI君のような人でさえ、肌の色がその人の暮らす生活環境や出身地を決めるものというインド人の常識はまだ根底にあり、なんの悪びれもなく肌の色についてコメントするのだろう。

その辺の意識は、肌の色への差別に敏感なニューヨークで生活していくうちに何か変わっていくのかもしれないし、そうでないかもしれないが。

ちなみに、彼のルームメイトで小学校から15年来の友人というインド人たちは、皆一様に肌の色が明るい。(そしてやつらはカレーじゃなく、宅配ピザばかり頼んでいる)


インド人の肌の色へのこだわり

雑誌のカバーを飾るインドの人気女優プリヤンカ・チョープラ。超のつく美人。


親が南部タミル出身で、年に一回はインドを訪れるという、自身はココアっぽい肌色を持つアメリカ育ちの元ウォール街銀行員のとある話。

「インドでは肌の色を白くみせるためのクリーム(ファンデーション)を全身に塗っている人もいるよ。
男の人でもやっているんだ」


「(インドの結婚について)お見合い以外の自由恋愛も増えてきたとはいえ、インド人の親はいまだ結婚する相手に
「出身地はどこか?」「親の職業は何か?」って聞くのは当たり前だね…。そういうのちょっと面倒くさい」



結婚相手には、同じ身分の人がいいと考える人がいまだ多く、そのため身分の推測できる出身地や親の職業を質問するらしい。


そして、色の白い人の人気が高いため、色を白く見せようと努力するインド人が後を絶たないそうだ。

なんかインド人って大変そうだな…。

女優ディーピカー・パードゥコーン。

肌の色うんぬんは抜きにしても、インド美女は皆圧倒的に整った美女ばかりで憧れるのは事実。

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